鳥取の偉人

稲村三伯(いなむら さんぱく)・鳥取の偉人

鳥取市川端三丁目生まれ。

1758(宝暦8)年-1811(文化8) 54歳
わが国最初の蘭和辞書を編集。
蘭学の発展に大きく貢献した医師・蘭学者。

医師の松井家に生まれた。鳥取藩医師・稲村三杏に医学を学び養子となる。藩医の後継者となった稲村は、藩校尚徳館や福岡の亀井南溟の塾に学び、三杏の死後、藩医を継いだ。蘭医・大槻玄沢のオランダ語入門書『蘭学階梯』を読んで発奮し、1792(寛政4)年、江戸に出て藩邸に勤めながら玄沢の門に入り、蘭学を学んだ。
蘭和辞書があれば蘭学研究はもっと発展すると考え、学友とともにオランダ人・ハルマの辞書をもとに1796(寛政8)年、『波留麻和解(はるまわげ)』を完成した。わが国初の蘭和辞書であり、欧日対訳辞書としても最初のものであった。この辞書には六万四千三十五語が収められている。稲村は後に藩医を辞め、江戸下総国海上郡(現在の千葉県)などを転々としている。そのころ海上随鴎(うながみずいおう)を名乗った。
1806(文化3)年には京都で蘭学塾を開き、京都の蘭学はこれにより盛んになったといわれている。解剖の本『八譜』はこのころに執筆された。六十四巻からなる大冊である。1811(文化8)年、54歳で永眠。

鳥取市本町一丁目の遷喬小学校玄関には三伯の胸像を置いた歌碑がある。同郷の歌人・香川景樹が稲村を讃えて詠んだ歌が刻まれている。
「いく薬、くすしき種のひとくさを、豊あし原に まきし人これ」(鳥取県文化観光局HPより)

稲村三伯先生生誕之地碑(鳥取県鳥取市川端3)

稲村三伯の像(鳥取県鳥取市立遷喬小学校)

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