埼玉の偉人

渋沢栄一(しぶさわ えいいち)・埼玉の偉人

武蔵国血洗島村(現埼玉県深谷市)生まれ。

1840(天保11)年3月16日-1931(昭和6)年11月11日 92歳

近代日本資本主義の父。経済と道徳の一致を唱えた偉人。

渋沢栄一
(国立国会図書館・近代日本人の肖像より)

 
生家は農商業を営む。6歳頃より教育熱心な父親が自ら学問の手ほどきをし、7歳から従兄弟の漢学者尾高惇忠に四書五経、漢学、陽明学を学ぶ。また、父の商売も手伝い、14歳で単身仕入にでるようになり商才を発揮する。

21歳で江戸へ遊学。尊王攘夷思想に目覚める。
23歳で高崎城乗っ取り計画をたてるも中止、京都逃亡。
24歳で一橋家仕官、慶喜に仕える。
26歳で慶喜が将軍となったため、幕臣となる。

27歳のときフランスへ渡航(パリで万博が開催され、将軍慶喜の弟昭武が派遣、その随行員として渡仏)。約二年間でフランス、イギリス、ベルギー、などで西洋文明に接する。
29歳、静岡で謹慎中の慶喜の下で、「商法会所」の成功 (出資を一般に公募し、日本最初の株式会社ともいわれている)。同年、新政府へ移り、大蔵省へ出仕。大隈重信、井上馨らの下で大蔵省の組織・財政改革につとめる。

33歳で第一国立銀行を創設。
この第一国立銀行をはじめとして、渋沢栄一が91年の生涯に携わった事業は、実業分野が500あまり、社会福祉分野、教育などの社会公共事業が600あまりもあった。
第一国立銀行を足場に興した企業は、主なものだけでも、日本興業銀行、東京海上火災保険、東京ガス、王子製紙、新日本製鐵、キリン・アサヒビール、帝国ホテル、など。この他にも、東京商工会議所、東京証券取引所の設立など、栄一の業績は日本の近代産業のありとあらゆる分野に及んでいる。

近代企業を興す一方で、非営利の社会事業にも力を注ぎ、東京都養育院、結核予防協会、聖路加国際病院などの社会福祉事業や医療事業のほか、一橋大学、日本女子大学の設立などの教育事業にも関わった。
これは、事業と道徳とは一致していなければならない、という栄一の強固な信念から生まれたものだった。栄一は事業理念の範を、資本家とは一見不釣合いな「論語」に求め、事業活動は常に道徳にかなったものでなければならず、不正に得た富は許されないと主張し、かつ実践した。

彼は生涯のテーマとして「事業と道徳の一致」(「論語と算盤」とも言われる)を唱え、これまで「士農工商」の最下位におかれていた「商人」を、実業家として国家を裕福にする最大のものと位置付け、そして、事業が正業であるならば公益と私益とは一致する、というのが彼の一貫した考え方であったのです。のちに栄一はそれらの考え方を集大成して、『論語講義』なる本を著しているが、いかに儲かればいいといっても、そこには相手をおもんばかる仁義というものがあり、社会に役立ってこそ商売だ、と言い切っている。
また、経済活動で得た富を惜しみなく社会に還元したの。とくに、34歳で実母を亡くしてから社会福祉事業に力を入れたが、慈悲深かった母を亡くし、母に対するせめてもの恩返しとして社会福祉に力を入れるようになった、と後年語っている。

「経営の神様」ピーター・ドラッガーの名著『マネジメント』の序文
「率直にいって私は、経営の「社会的責任」について論じた歴史的人物の中で、かの偉大な明治を築いた偉大な人物の一人である渋沢栄一の右に出るものを知らない。彼は世界のだれよりも早く、経営の本質は「責任」にほかならないということを見抜いていたのである。・・・本書全体を貫くものは、結局、渋沢栄一がかつて喝破した『経営の本質は“責任”にほかならない』という主題につきるといえる。」

実業にせよ社会福祉事業にせよ、終止一貫しているのは『公益の追求』であり、それは、近代人としての「独立自尊」の精神であり、強い倫理観と“公の精神”から生み出されたものではないだろうか。

渋沢栄一生誕地・旧渋沢邸「中の家」(埼玉県深谷市大字血洗島字淵ノ上247-1)
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渋沢栄一記念館(埼玉県深谷市下手計1204)
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渋沢栄一銅像(埼玉県深谷市・JR深谷駅)
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栄一ゆかりの建物「誠之堂」と「清風亭」(埼玉県深谷市大字起会110-1)
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渋沢史料館(東京都北区西ヶ原・飛鳥山公園【渋沢栄一旧宅の地】)

渋沢栄一銅像(常磐橋公園)

旧渋沢邸(青森県三沢市・古牧温泉)
旧渋沢邸は、明治10年、37歳の渋沢栄一が深川福住町に自宅として最初に建てた建物で、平成3年古牧温泉に移築されたもの。 

渋沢栄一墓所 谷中霊園(東京都台東区谷中)

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

渋沢栄一 近代の創造 (NON SELECT)
渋沢栄一 近代の創造 (NON SELECT)

論語と算盤 (角川ソフィア文庫)
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