京都の偉人

服部南郭(はっとり なんかく)・京都の偉人

京都生まれ。

1683(天和3)年-1759(宝暦9)年 77歳

江戸中期の儒者、詩人。
太宰春台とともに『徂徠門下の双璧』とよばれる。

江戸に出て、16歳ころから20年ほど柳沢吉保に仕えた。

荻生徂徠の門下となり古文辞学を修め、政治経済を得意とする太宰春台に対して、詩文面を代表する第一人者といわれた。

34歳の時、私塾を開いた。
私塾は南郭の深い教養と人柄よって文芸の士達に評判をよび、大いに栄え、多くの門人を育てた。

南郭の詩、「夜墨水を下る(よるぼくすいをくだる)」は有名。
荻生徂徠門下の高野蘭亭「月夜三叉江に舟を泛ぶ」、平野金華「早に深川を発す」と併せて「墨水三絶」と称される。

南郭はまた絵画にも秀でていた。

主著に『唐詩選国字解』『南郭先生文集』『大東世話』などがある。

夜墨水を下る(よるぼくすいをくだる)

金龍山畔 江月浮かぶ
(きんりゅうさんはん こうげつうかぶ)
江揺らぎ月湧いて 金龍流る
(こうゆらぎつきわいて きんりゅうながる)
扁舟住まらず 天水の如し
(へんしゅうとどまらず てんみずのごとし)
兩岸の秋風 二州を下る
(りょうがんのしゅうふう にしゅうをくだる)

『金龍山のほとり隅田川に月影が浮かんでいる。水の流れにつれて月光のくだけ散るさまは、ちょうど江中に月が湧いて金色の龍が流れてゆくようである。私の乗る小舟は流れてとどまることもなく、天と水が一つになったような美しい眺めの中をすすみ、武蔵と下総の境のあたりを両岸の秋風におくられて下ってゆくのである。』

服部南郭別邸(私塾)跡(渋谷区東2-10-13)

服部南郭詩碑(神奈川県藤沢市江ノ島2-6-22・稚児ヶ淵 )

服部南郭墓所・東海寺(品川区北品川3)

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