東京の偉人

中村正直(なかむら まさなお)・東京の偉人

江戸麻布生まれ。

1832(天保3年5月26日)-1891(明治24)年6月7日 60歳

明治の教育者、啓蒙思想家。
『明治六代教育家』のひとり。
『江戸川聖人』ともよばれ、福沢諭吉とともに『二聖人』と称される。

号は敬宇。江戸で幕臣の子に生まれる。
3歳より漢学、書法を学び、6歳にして法華経を書き写すほどであった。

さまざまな師について学問に励み、10歳の時に幕府学問所の昌平黌(しょうへいこう)の素読吟味の試を受け、成績優秀で銀三枚をもらったといわれている。

その後、昌平黌に学び、後に教授、さらに幕府の儒官となる。

1866(慶応2)年、外山正一、菊池大麓、林董など幕府のイギリス留学生を引率して渡英する。帰国の船の中で、サミュエル・スマイルズの「自助論(Self-Help)」を何回も読み返し、内容はすべて頭の中に入るほどであった。

帰国後、静岡学問所の教授となり、1871(明治4)年、「Self-Help」を「西国立志編」の邦題で出版し、福沢諭吉の「学問のすすめ」と並ぶ大ベストセラーとなった。
ジョン・スチュアート・ミルの「On Liberty」を訳した「自由之理」は「最大多数の最大幸福」という功利主義思想を主張し、個人の人格の尊厳や個性と自由の重要性を強調した。

1872(明治5)年、大蔵省に出仕し、翌年には「同人社」塾を開き、また福沢諭吉、森有礼、西周、加藤弘之らとともに明六社の結成にも参加した。

女子教育、盲唖教育にも尽力し、1875(明治8)年に東京女子師範学校長、1881(明治14)年に東京大学教授に就任、1886(明治19)年に元老院議官、1890(明治23)年には貴族院議員となる。

‘Heaven helps those who help themselves’「天は自ら助くる者を助く」

富春院(静岡市葵区)

中村正直墓所・谷中霊園(東京都台東区谷中7)

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