川上善兵衛(かわかみ・ぜんべえ)・新潟の偉人
頸城郡北方村(新潟県上越市)の地主の家に生まれた。
慶応4年(1868)3月10日-昭和19年(1944)5月21日 76歳
「日本ワインの父」「日本ブドウの父」
大地主川上家の長男に生れた川上は、近代日本の殖産興業が急務であると考え、川上家と親交のあった勝海舟の勧めもあり、ブドウ栽培とワインの醸造を志した。
山梨をはじめ国内のぶどう園の視察、欧米各地のブドウ事情を調査を徹底的に行い、自宅の田畑・庭園をブドウ園にして比較栽培や品種改良に没頭した。
石蔵や地下水を引いて蔵内に冷気を送り込むことでワインの品質を保持することに成功、さらに、雪による石蔵内の冷却などの独創的な方法によってワイン作りに成功し、その後も貯雪利用による低温発酵法を確立してワインの品質向上に努力した。
上質のワインを作るために不可欠なブドウの品種改良にも取り組んだ。
虫害や多湿に強い日本初の醸造用品種「マスカット・ベーリーA」を生み出した。
これは日本ではじめての醸造用ブドウであり、現在も日本を代表する赤ワインの品種としてあらゆるワイナリーで生育されている。
川上品種群と呼ばれる約四十種類にも及ぶブドウの品種改良に成功し、今日の日本のブドウたワイン産業の発展の基礎を築いた川上は、「日本ワインの父」「日本ブドウの父」と称されている。
岩の原葡萄園(新潟県上越市北方)
銅像や資料館もある。川上善兵衛資料館(新潟県上越市北方1223)
川上善兵衛墓所(新潟県上越市北方)
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